2003 年 6 巻 4 号 p. 427-433
1999年7月,神戸市消防局の救急救命士が当救命救急センターに待機して運行する,ドクターカーシステムをスタートさせた。このドクターカーチームと消防ヘリチームとのドッキング方式による病院前救護を試みてきた。1998年1月から2002年12月までの5年間,神戸市消防局における救急患者のヘリコプター搬送133件,135症例を検討した。この間のドクターカーは440回の出動があり,うち両者のドッキングは33件,34症例であった。また,ヘリコプターによる現場への医師派遣は16件あった。消防ヘリコプターをドクターヘリコプターとして利用するわれわれの方法は,厚生労働省のドクターヘリ事業と比較して,①経費負担がわずかである,②多目的利用できる,③救急救命士制度と相互補完できる,という点に特徴がある。