2003 年 6 巻 5 号 p. 464-469
目的:院外心肺停止症例の記録を国際的に統一するために作成されたUtstein様式をわが国で使用するにあたっての問題点を検討する。対象:Utstein様式に基づいた院外心肺停止症例のデータ集計を実施している全国の80消防機関にデータ集計に関するアンケート調査を行った。結果:救急車内時計の時刻調整を「定期」に実施している消防機関は22.2%,そのほかは「不定期」または「時刻調整をしていない」であった。覚知時刻については「119番入電時刻」を覚知時刻としていた消防機関43.1%,「指令時刻」を覚知時刻としていた消防機関51.4%であった。初回心電図を診る場所について,「現場」であった消防機関47.2%,「救急車内収容後」18.1%であった。結語:統一されていないデータ集計はUtstein様式による検証を不正確にする。