当センターに搬送の院外心肺停止患者で全身のCT検査を施行した65例を対象に,病院前の気道確保法別に,CT上の血管内異所性ガスについて検討した。その結果,ガス発生は救急救命士施行の食道閉鎖式チューブ(以下WB)12/25例(48%),ラリングアルマスク(以下LM)4/9例(44%),バッグバルブマスク2/25例(8%),医師挿管による気管チューブ0/6例(0%)であり,明らかにWBやLMで高頻度に認められた。体内分布は主に肝静脈,下大静脈,右心系などの静脈系血管であり,なかには脳血管にも認められた。ほかに縦隔,頸部皮下など血管外にもわずかに認めるものもあった。原因は不明であるが,窒息や溺水などでの気道閉塞状態が多かったことから,WBやLMの器具を用いた気道確保下での過剰な陽圧換気法が影響している可能性が示唆された。