日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
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原著
麻酔下挿入におけるラリンジアルマスクプロシールTM,ラリンジアルチューブ®︎,標準ラリンジアルマスクTMの比較
櫻井 行一舘岡 一芳河本 瑞穂神田 浩嗣岩崎 寛
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2005 年 8 巻 5 号 p. 349-354

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抄録

標準ラリンジアルマスク(LMA-ClassicTM:以下,CLMA),ラリンジアルチューブ(Laryngeal Tube®︎:以下,LT),ラリンジアルマスクプロシール(Proseal Laryngeal Mask AirwayTM:以下,PLMA)は,麻酔・救急領域における気道確保用具として使用されている。各器具の基本的な性能を調査するため,全身麻酔下の手術患者60名を対象として,挿入難易度,頭頸部位置での気道シール圧等について評価,検討した。挿入成功に有意な差はなかった。挿入位のシール圧は,PLMA,LTで高値であった。前屈位,後屈位,頸部回旋位のシール圧はPLMAで高値であった。PLMAやLTは気道のシール性が高く,陽圧換気に適していると考えられた。とくにPLMAは,頭頸部の動きによっても安定した高いシール圧が保たれた。

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© 2005 日本臨床救急医学会
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