2005 年 8 巻 6 号 p. 413-419
2004年10月2日に第3回大阪千里メデイカルラリーを開催した。会場は万博記念公園で,6カ所のシナリオステーションを設けた。競技テームの構成は医師2名,看護師2名,救急救命士2名の計6名で,18チームが参加した。シナリオ概略は,①徐脈症例,②中毒症例,③交通外傷症例,④心停止症例,⑤転落外傷症例,⑥多数傷病者発生事例とした。18チーム中12チームが60%以上の得点を獲得した。また,競技者全員にアンケート調査を実施した。各種教育コースの受講については,二次救命処置や病院前外傷処置では受講率が高かったが,災害対応では受講率が低かった。また,メデイカルラリーの意義については,チームワークの重要性,災害対応の重要性,現場医療の必要性の理解に有意義であったとの回答が多かった。以上よリメデイカルラリーの開催は有意義であり,全国的な展開がなされることが望ましいと考えられた。