2006 年 9 巻 5 号 p. 375-380
救急医療をより迅速且つ的確に行う為に,当院で運用しているシステムについて述べる。受付を通して来る患者の重症度のトリアージ・システム。個人情報保護法への対応。診察待ち患者に『診察順番が受け付け順番どおりで無い事』の徹底。救急患者の診療続行,若しくは診療中断の選択権。最近更に増加し,複雑になったインフォームド・コンセントに対して,書類を手渡す迅速・確実な方法。高齢者救急入院患者への対策。実質的な院内表示。急性アルコール中毒患者の救急車来院後の取り扱い方。救急待合室における携帯電話方法使用の制限について等,様々なアイデアを用いて,変わり行く日本の社会事情の中で日常臨床救急に於いて,迅速・的確・安全な医療を行っている。