2021 年 2021 巻 3 号 p. 33-39
本研究の目的は,現在の大学生がどのような未来を思い描いているのかを把握し,加えて,それは所属する学科や重視している価値観等によってどのような偏りが出るのか明らかにすることである.本研究では,金沢工業大学の授業である「人間と自然セミナー」に参加した2年生1486人にアンケートを実施し,KHcoderを使ってテキストマイニングを行った.全体像の把握や特徴的な単語に焦点を当て分析を行い,結果は,2045年の社会に対する理想像は学科等によって異なることを示した.今後の研究では,SDGsの認識などによって傾向が現れるかどうかを明らかにする.