日本教育工学会研究報告集
Online ISSN : 2436-3286
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大学生の卒業研究における研究内容の変容の契機
正司 豪尾澤 重知
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2021 年 2021 巻 3 号 p. 40-47

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抄録

本研究の目的は,コロナ禍において修士課程に進学予定の大学生を対象に1年間にわたる研究内容の変容の契機を明らかにすることである.本研究では,大学4年生9名に対し半構造化インタビューを行なった.質的な分析の結果,研究内容の変容の契機は,(1)指導教員からの助言 (2)ゼミの先輩からの助言 (3)同じ関心を持つ学外の他者との対話,の3つに類型化することができ,「ゼミの仲間同士の学び」が不十分な事例が見られた.そこで,ゼミにおいて孤立化を防ぐ支援の必要性が示唆された.

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© 2021 日本教育工学会
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