2022 年 2022 巻 1 号 p. 15-21
本研究では,小学校第4学年の理科「すがたを変える水」の単元において,温度センサーの測定結果をグラフ化するプログラム(以下,自記型温度測定プログラム)を児童が制作し,その教材を用いて温度測定,グラフ化する授業の実践と評価を行うことを目的とした.その結果,プログラミングによって温度情報を取得しグラフ化する活動が従来の授業の所要時間と同様に実施でき,水の性質に関する理解も向上する可能性が示唆された.また,プログラミングを取り入れたことで学習に対する態度の向上も見られた.