2022 年 2022 巻 2 号 p. 148-155
本研究では,GIGAスクール構想で1人1台情報端末環境の整備が進んだ2021年度末に,Google Workspace for Educationを活用している小学校第3学年から第6学年の児童を対象に,情報端末やアプリ等を操作するスキルの習得に関する意識を調査した.電源のオン・オフや各種設定などの基本的な操作やワープロ,プレゼンテーション,授業支援,ビデオ会議などの学習場面に必要な最低限の操作は,学年によらず,できると回答した割合が高かったが,タッチタイピングやショートカットの利用など学年が上がる方ができると回答した割合が高い操作や,各種アプリでの共有・共同編集のようにできると回答した割合に必ずしも学年が関係ない操作,表計算やメール,チャットのように学年によらずできると回答した割合が低い操作もあった.