日本教育工学会研究報告集
Online ISSN : 2436-3286
Twitterを用いたアウトプット型学習の可視化改善に向けたインタビュー調査について
山本 あすか尾関 基行和泉 志穂
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2022 年 2022 巻 3 号 p. 84-90

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抄録

学んだことを発信して記憶に定着させるアウトプット型学習の一つにTwitterを利用したTweet-to-Learnがある.我々は,Tweet-to-Learnの発信状況を学習者グループ単位でウェブページに一覧表示することで,学習者のモチベーションを維持する方法について研究してきた.本稿では,学習者26人を対象に行った先行実験において,「発信を継続できなかった理由」と「どうすれば発信を継続できそうか」の2点を明らかにするために追加で実施した半構造化インタビューについて報告する.結果より,発信を継続できなかった理由としては,発信内容や文章力に対する自信のなさ,学びのテーマの選び方,および,不特定多数のユーザーの存在が影響していたことがわかった.どうすれば発信を継続できるかについては,他人との比較ではなく過去の自分と比較できるようにすることが効果的である可能性が示唆された.

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© 2022 日本教育工学会
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