2023 年 2023 巻 1 号 p. 223-228
本研究は,音声入力を用いた音読練習の継続経験の違いが,児童の音読の技能に与える影響を検討することを目的に,音声入力を用いた音読の継続経験が異なる2学級を対象として実践を行った.各学級の児童は音声入力の有無を選択し,1週間の音読練習に取り組んだ.実践の前後で音読を行い,ルーブリックを用いて自己評価を行った.その結果,①音声入力の継続経験がない学級では,大きな声で読むことにつながること,②音声入力の継続経験がある学級では,児童の意識の変化に特徴は見られないことが示唆された.