2023 年 2023 巻 2 号 p. 140-147
本研究の目的は,母国言語に限った情報検索によるバイアスへの意識化である.そこで,小中学児童を対象にウイグルの観光情報を調査するワークショップを行なった.ここでは,ウイグルの観光地から観光地と料理を調べるという課題を出した.日本語・英語・中国語による情報検索や複数ウェブ検索エンジンを用いて情報を取得することを促したところ,言語ごとに表示される結果が異なることが明らかになり,メディアの在り方や,多言語/横断検索の重要性について児童間で考察する様子が見られた.本発表では,ワークショップのデザインと成果について述べる.