2023 年 2023 巻 4 号 p. 149-156
本稿では,2023年5月23日〜7月4日の期間に反転型のプログラミングの授業において大学生にChatGPTを利用させた結果を報告する.授業はJavaScriptを教える2科目(内容は同一,大学2・3年生対象)で,授業までにオンラインテキストをノートにまとめ,授業の最初に小テストを実施し,それ以降は演習課題に取り組むスタイルである.ChatGPTは予習や復習,演習課題のために受講者に自由に使用してもらい,実践終了後にアンケート評価を行った.受講者数は101名で,そのうち100名から回答を得た.その結果より,プログラミングの授業において,ChatGPTがインターネット検索をかなりの部分で代替すること,また,人間(教師や助手)のサポートをすべて代替することは難しいものの,人の手が回らないときの補佐としては十分に役立つことが確認できた.