2024 年 2024 巻 1 号 p. 31-36
1人1台端末を活用し,学習者による学習活動の自己決定が行われている授業における児童の発話から,学習活動の特徴を明らかにすることを目的とした.小学校6年生1名の直接の発話およびクラウドでの発話(クラウドでの文字入力)を分析した.結果,1)授業を通して他者との直接の対話を中心に学習活動が行われること,2)直接の発話とクラウドでの発話が繰り返されること,3)何について読み取るのか,どの場面やどの登場人物に着目して読み取るのかを学習者が自己決定していることの3点が示唆された.