2024 年 2024 巻 1 号 p. 151-158
本研究では,研究者における音楽と科学研究の間の「共通技能・能力」に対しての認識の実態を把握した.具体的に,以下3つの問題を明らかにした.(1)多数の研究者は音楽と科学研究の間に共通能力があると考えている.(2)経験した音楽の種類数は音楽と科学研究の間の「共通技能・能力」に対しての習得の数には影響がある.(3)6つの音楽活動の中で,「作曲」「編曲」「指揮」とい3つの経験があることが音楽と科学研究の間の「共通技能・能力」の習得数に影響を及ぼしていることが示唆された.