2024 年 2024 巻 2 号 p. 150-156
本研究では,「総合的な探究の時間」の実践における中間発表時の学習活動の実態を明らかにすることを目的とした.その実践は,Project-based learningに基づき,専心活動と反省的思考の導出を重視し,探究的な学びをキャリア形成につなげることを意図していた.中間発表時の振り返りについて共起ネットワーク分析を行ったところ,学習者は,大学教員が提示した領域テーマに関する専門的な探究活動に難しさを感じており,その難しさに対する具体的な対応策を立てている傾向が強いことが明らかとなった.