2024 年 2024 巻 3 号 p. 1-4
本研究は,小学校高学年を対象に,テキスト生成AIと画像生成AIを用いて,プロンプトとAI生成物の関係について体験的に学ぶ授業を実践した.授業の前後で,生成AIに対するイメージについて自由記述で回答させた結果,事前では便利で人間よりも知能が高く,頭が良い機械のようなイメージを抱いている児童が一定数存在した.事後では生成AIの能力には限界があり完璧ではないこと,生成AIの情報を鵜呑みにしないこと,プロンプトとして適切な情報を入力することが重要であることなどを認識している児童の存在が明らかになった.