2024 年 2024 巻 3 号 p. 29-33
本研究の目的は,小学校低学年の授業で1人1台端末を日常的に活用している教員を対象に,どのような場面でどのような活用を行っているかを調査し,活用の傾向を明らかにすることである.アンケート調査を分析した結果,低学年では主に算数,生活,国語,図工等において,LMS,ホワイトボードアプリ,描画アプリ,カメラ機能等が活用されており,教科によって活用しやすいアプリや活用方法の傾向に違いがある可能性が示唆された.また,日常的に指導を行っている教員は,基礎的な情報活用能力についてより早い時期での指導を想定していることが確認された.