2024 年 2024 巻 4 号 p. 24-28
探究学習の中では,学生自らが問いを立て,その問いに対して仮説を創ることが重要である.しかし,仮説生成は直感に頼ることが多く,明確な方法論は少ない.今回科学論という講義の中で科学的思考力の育成を目指し,学生が自ら仮説生成を行う取り組みを実施した.本発表では,科学論全体の構成の中で仮説生成がどういう位置づけであったかを示し,コトのデザインの方法論を使った仮説生成の手法を説明する.そして,この手法が学生にとってどうだったかという評価を,学生の振返りから推定する.