2024 年 2024 巻 4 号 p. 269-273
中国語は未修外国語として,多くの大学では一クラスの学生数が多い科目の一つである.「話す」スキルの向上のため,音声認識機能を導入した学習支援システムはすでに提案されている.一方,現行の音声認識システムは非母語者の発話をどのように評価できるかについては,十分な議論がまだされてない.本研究では中国語初級学習者の単語発音に対する複数の音声認識システムの認識結果を明瞭性の尺度から教師による評価結果と比較して分析した.結果,明瞭性の低い単語発音については,システムによって評価が分かれたことを明らかにした.