2025 年 2025 巻 3 号 p. 149-153
オンライン試験が普及していく中で,学修成果を適切に評価する試験設計が求められている.しかし,オンライン試験の問題形式の特性や,知識や知的技能がどの程度測定されているのかは明らかでない.本研究では,オンライン単位認定試験7,517問を対象に,ガニェの「学習成果の5分類」に基づき,問題を「言語情報(知識)」と「知的技能」に分類し,問題形式や科目特性の分析を行った.その結果,全体の78.9%が言語情報を問う問題であり,特に文系領域では総じて高かった(85.8%).一方,数学や情報などの理系領域では,計算問題やプログラミング課題といった知的技能の問題が相対的に多かった(38.3%).これらから,現行のオンライン試験では知識確認問題が一般的に多く出題され,知的技能を評価する問題は特定科目で相対的に多いことが示された.