2025 年 2025 巻 4 号 p. 134-141
本研究では,学習科学を学ぶ大学院集中講義の前後における,学習科学文献に対する各受講者の解釈の変化過程を分析した.講義の初日と最終日に,学習科学研究に関する文献を題材に,受講者間の文献への解釈差異を共有・吟味するCSCLシステムを用いた協調的読解活動を実施した.システムへの解釈記述を説明モデルの質に着目して分析した結果,講義中の解釈差異との遭遇と吟味を通じて,記述は文献の並置的整理から,異なる解釈との調停を試みた建設的な再構成へと変化していたことが明らかになった.