日本食品微生物学会雑誌
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技術
Light Upon eXtension Fluorogenic Primerを使ったリアルタイムPCR法による食品増菌液からのCampylobacter jejuni/coli の検出
樋脇 弘馬場 愛江渕 寿美古田 宗宜小田 隆弘宮本 敬久
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2009 年 26 巻 2 号 p. 120-126

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抄録
C. jejunihip 遺伝子,C. coli に特異的なglyA 遺伝子配列,およびC. jejuni/coli に共通するglyA 遺伝子配列を増幅する3種類のLUX蛍光プライマーセットを作製した.C. jejuni を検出するJ-hip-FU/RLはC. jejuni に対して,C. coli を検出するC-glyA-FU/RLはC. coli に対して,C. jejuni/coli を検出するJC-glyA-FL/RUはC. jejuniC. coli の両菌種に対して特異的であるとともに,定量性に優れ,検出感度も良好であった.
食品サンプル25 gの増菌液10検体を用いて,これらのLUX蛍光プライマーによるLUX-qPCRを実施した結果,LUX-qPCRの成績は培養法の成績と完全に一致した.さらに,食品サンプル10 gの増菌液35検体を用いて,J-hip-FU/RLとC-glyA-FU/RLを組合せたM-LUX-qPCRを実施した.その結果,M-LUX-qPCRが陰性であった増菌液では培養成績も陰性となったが,M-LUX-qPCRが陽性となったすべての増菌液から菌が分離されず,M-LUX-qPCRと培養法の成績は完全には一致しなかった.本法は,増菌液からのスクリーニング試験あるいは分離した菌の迅速な鑑別・同定検査に有用であると考えられた.
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© 2009 日本食品微生物学会
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