日本食品微生物学会雑誌
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赤身魚およびその加工品からのヒスタミン生成菌の検出
神吉 政史吉田 綾子塚本 定三柴田 忠良
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2000 年 17 巻 3 号 p. 195-199

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抄録

赤身魚を中心とした生鮮魚およびその加工品を検査した結果, 食品36検体中21検体 (58.3%) からヒスタミン生成菌を分離した.グルコース加Niven's agar上で周囲が紫色のコロニーを形成した菌株を分離し, ヒスタミン生成能を測定したところ, すべての菌株が3,090~11,790ppmのヒスタミンを生成した.分離したヒスタミン生成菌の菌種は, Morganella morganii, Klebsiella oxytoca, Pantoea spp., およびKlebsiella ornithinolyticaなど8菌種であった.しかし, すべての食品のヒスタミン量を測定したところ50μg/gを超えたのは1検体のみであった.

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