魚病研究
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短報
PCRによるAbalone asfa-like virusの検出に適した検体採取部位の検証
松山 知正桐生 郁也稲田 真理中易 千早
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2021 年 56 巻 1 号 p. 18-21

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抄録

アワビの筋萎縮症の病原体と推定されたAbalone asfa-like virus (AbALV) の既報の定量PCR法を用いて,クロアワビ病貝の各種組織におけるウイルス遺伝子量を測定した。AbALV遺伝子は頭部,鰓,腸管,腹足筋に多く,血リンパ液では少なかった。体表粘液からも腹足筋と同等の感度でAbALVが検出されたが,糞や飼育槽壁面では検出率が低かった。なお,通常のPCRでも病貝の筋肉や体表粘液からAbALV遺伝子を検出できたことから,本研究で検証した定量PCRおよびPCRは,破壊試験によるAbALVの検出では軟体部などいずれの部位でも,非破壊試験では体表粘液からAbALVの検出が可能であった。

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© 2021 日本魚病学会
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