魚病研究
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イクチオホヌスの in vitro における生活史とその形態
岡本 信明中瀬 清一鈴木 裕之中居 裕藤井 恭治佐野 徳夫
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1985 年 20 巻 2-3 号 p. 273-285

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抄録
 in Vitro におけるイクチオホヌスの生活史を明らかにした。本菌は MEN-10(pH 7~9) で厚膜球状多核体 tw から極く短い菌糸を伸長し同先端から単核球状体 ub を放出、 ub は成長し再び tw にもどった。 tw は病魚体の球状体と同じと見做された。同(pH 3~5)では、菌糸は伸長し分枝をくり返し、条件悪化により菌糸先端に多核菌糸球状体 ht を形成した。 ht は同(ph 7~9)でアメーバブラストに変形、続いて運動性あるアメーバ状体を放出した。またその一部は出芽してプラズモジウム様体にもなった。
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© 日本魚病学会
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