日本水産資源保護協会
1991 年 26 巻 3 号 p. 155-156
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上湾症ブリの脊椎骨変形の特徴を知るため, 取り出した脊柱の感想標本の肉眼的および軟X線による観察, また屈折部前後の椎体の断面の観察を行った。脊柱は第15~19椎体, とくに第16~18椎体の間の1箇所の関節で屈折していた。屈折点直前と直後の椎体はそれぞれ後部または前部の円錐部の上部末端が押し付けあったように曲がっており, そのために椎体背側の長さがやや短縮した台形変形を呈し, これが脊柱屈折をもたらしていた。屈折の原因を知る手掛りは得られなかった。
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