三重大学生物資源学部
1996 年 31 巻 4 号 p. 183-190
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ウナギの集荷場で皮膚炎を主病徴とする病気が発生し, 病魚からラブドウイルスが分離された。分離ウイルスをニホンウナギの皮内に注射し, 水温15℃で飼育した結果, 病原性が確認された。自然発病魚および実験感染魚はともに真皮疎結合織における繊維細胞の壊死と出血を示し, 実験感染瀕死魚ではさらに腎臓造血組織, 脾髄および肝臓実質細胞の壊死も認められた。分離ウイルスは血清学的に EVA, EVEX と類似していた。本疾病をラブドウイルス性皮膚炎と呼ぶことを提案する。
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