魚病研究
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PCR法と間接蛍光抗体法によるブリからのアマミクドアの検出
横山 博井上 大輔杉山 昭博若林 久嗣
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2000 年 35 巻 3 号 p. 157-162

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抄録
 アマミクドアの18SrDNA配列に基づくPCR法を開発するとともに超音波破砕胞子に対する抗血清を作製した。流行海域で1ヶ月間飼育したブリでは, 肉眼検査や顕微鏡観察によりアマミクドアの感染は確認できなかったが, PCR法では検出された。飼育3ヶ月と5ヶ月後では従来法でもシストまたは胞子が検出できたが, PCR法の方が感度が高かった。1ヶ月後には筋細胞内に多核の栄養体が観察され, 間接蛍光抗体法によりアマミクドアの胞子形成前ステージであることが確認された。
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© 日本魚病学会
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