抄録
本研究では,満開の約3週間前に200ppmSMで無核化処理を行った4倍体品種の‘藤稔’と‘巨峰’を用い,後期処理に硝安の濃度を変えGAに加用して処理することによる果色の促進効果や果粒肥大および果実品質に及ぼす影響について検討した.
1)後期処理に硝安の濃度を変えて処理をした場合の果色に及ぼす影響は,‘藤稔’において果皮の着色に違いがみられ,硝安の濃度を低くして処理した果房の着色が促進する傾向にあった.
2)硝安処理は,いずれの品種においてもその他の果粒・果房特性に影響しなかった.
これらの結果から,満開時にCPPUを処理し,満開後の後期処理に硝安をGAに加用した処理では,‘藤稔’において,12.5ないし25mM硝安の加用処理が果色促進に有効と思われた.