老年歯科医学
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調査報告
口腔機能低下症の検査の実施状況と課題についての検討
―一般開業歯科医師を対象としたWeb質問票による調査―
山口 雄一郎森永 健三山口 真広玉井 恵子貴島 聡子嶋田 香松浦 尚志城戸 寛史内藤 徹升井 一朗
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2020 年 35 巻 2 号 p. 176-182

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抄録

 一般開業歯科医師を対象とした口腔機能低下症についての質問票調査を行い,口腔機能低下症の検査の実施状況と課題について検討を行った。

 福岡市歯科医師会に所属するすべての歯科医師1,047名を対象とした。口腔機能低下症やオーラルフレイルの認知度と検査の実施に関する質問票を作成し,Web上で調査を実施した。実施時期は平成30年7月27日から同年10月31日であった。

 その結果,1,047名中190名(18.1%)から有効回答を得た。口腔機能低下症およびオーラルフレイルの認知度は,それぞれ93.2%,80.5%で,両者の認知度は高かった。113人(59.5%)が口腔機能低下症と思われる患者を診ていると回答したが,そのなかで口腔機能低下症の診断をつけたのは13人(11.5%)にすぎなかった。また,口腔機能検査を実施していない理由として,設備にかかる費用に関するものが多かった。さらに,72.6%が口腔機能検査の保険算定ができることは知っているが,算定していなかった。

 一般開業歯科医師の口腔機能低下症の認知度は高かったものの,口腔機能低下症の診断および検査の実施状況は非常に低いため,問題点の改善と普及啓発が重要であることが示唆された。

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© 2020 一般社団法人 日本老年歯科医学会
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