2026 年 40 巻 3 号 p. 158-166
回復期リハビリテーション(以下,回復期リハ)病棟における,重症脳卒中患者の口腔状態の経時的変化および退院時の口腔状態に与える要因について検討した。対象は,2021年2月~2022年12月までの期間に当院回復期リハ病棟へ入院した重症脳卒中患者101名とした。対象者の口腔状態を入院時,1週目,2週目,3週目,4週目,退院時に評価し,口腔状態がどの時点で変化するかを調査した。また,退院時の口腔状態がどのような状態であるかを調査する目的で,退院時のOral Health Assessment Tool日本語版(OHAT-J)合計の中央値を算出し,低値群と高値群の2群に分けて各項目を比較検討した。OHAT-J合計スコアは,入院時と比較してすべての時期において有意に改善し,退院時の口腔状態に与える要因は年齢および退院時の経口摂取が有意な因子であった。
よって,多職種連携による経口摂取を目標とした口腔健康管理の重要性が示唆された。