日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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原著
当施設における腹部超音波検診の現状
高島 東伸乾 和郎山田 一成岩間 汪美小島 洋彦廣瀬 光彦芳野 純治
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2007 年 45 巻 3 号 p. 346-351

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抄録
2002年1月から2005年12月までに当施設において腹部超音波検診を実施した延べ91,803例を対象に再検, 精検指示率, 二次検査受診の把握率, 悪性疾患の発見率について検討した。再検, 精検指示率はそれぞれ1.9%, 1.6%であった。二次検査の受診把握率は再検, 精検でそれぞれ21%, 27.7%であった。悪性疾患の発見率は20例(0.022%)で, 内訳は肝細胞癌2例, 転移性肝癌5例(原発臓器 大腸3例, 膵臓1例, 乳房1例), 肝門部胆管癌1例, 膵癌2例, 腎臓癌9例, 膀胱癌1例であった。悪性病変の発見率が他施設(0.07~0.135%)に比較して低かった原因として, 二次検査の結果の把握が不充分であることが考えられることから, 今後は事後管理体制の確立が必要と考えられた。
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© 2007 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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