抄録
X線による胃がん検診は, 現在, 全国で1,500万人以上に実施されているものと推定されるが, その精度管理が今や重大な危機に直面している。近年のX線画像の質の荒廃と読影精度の低下にその原因があり, 早急な精度管理体制の再構築が必要である。2007年7月に発足したNPO法人「日本消化器がん検診精度管理評価機構」では胃X線検診従事者の養成とその資質向上のための教育・研修事業および検診精度の維持・向上のための撮影技術・読影力に関する個人・施設の評価・検定作業を日本消化器がん検診学会の受託事業として取り組みはじめた。本稿ではその現状を紹介したい。