日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
便潜血検査の問題点に関する検討─総合健診の立場から─
玉山 隆章堺 泉田村 政紀
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2008 年 46 巻 5 号 p. 567-574

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抄録

当センターでは, 「総合健診」の一環として便潜血検査2日法による大腸がん検診を実施している。今回総合健診受診者における浸潤大腸癌の特徴を明らかにし, 便潜血検査の問題点を考察した。平成10年度から平成17年度の8年間に便潜血反応陽性から発見されたSM以深癌は115例(男81, 女34, 35~87歳, 平均58.1歳)であった。健診受診歴の内訳は, 初回健診受診者38例(33.0%), 2年以上健診未受診者16例(13.9%), 逐年健診受診者61例(53.0%)であった。逐年受診者61例中, 過去2年間の便潜血検査陰性は37例, 1回以上陽性は24例であった。逐年受診者にSE癌が3例存在したが, 過去2年間の便潜血反応定量値はカットオフ値を大きく下回っていた。精検受診率の増加に向けた健診施設の取り組みが急務であると同時に, 採便方法に問題のある可能性が示唆されたため, 受診者に対し的確な指導を行うことも重要である。

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© 2008 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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