日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
MRI拡散強調画像を用いた新しい直腸癌リンパ節転移の診断法
潮 真也増田 英樹
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キーワード: MRI, 拡散強調画像, 直腸癌
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2008 年 46 巻 5 号 p. 575-580

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抄録

【はじめに】MRI拡散強調画像(DWI: Diffusion Weighted Image)は急性期脳梗塞の描出に用いられている撮影法である。これはMRIの生体内の水分子の拡散を画像化したもので, 近年悪性腫瘍のリンパ節の検索方法として注目されている。今回, 我々は直腸癌手術症例に対して術前DWIを施行し, 術前転移性リンパ節の診断法として有用であるか検討した。【対象・方法】2005年4月から2007年2月までの原発直腸癌手術症例27症例を対象とした。【結果】骨盤内リンパ節転移陽性例17例中DWIでは15例に異常信号像を認めた。DWIの術前診断的中率は83.3%であった。感度は88.2%であり, 特異度は90%であった。【結語】今回の研究では, 十分な感度, 特異度が得られた。CTと併用し, DWIによる質的診断を加味することは転移性リンパ節診断精度向上に有用であると思われた。

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© 2008 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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