日本消化器がん検診学会雑誌
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46 巻 , 5 号
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原著
  • 倉岡 賢輔, 土田 知宏, 高橋 寛
    2008 年 46 巻 5 号 p. 551-557
    発行日: 2008年
    公開日: 2012/03/25
    ジャーナル フリー
    表在食道癌拾い上げ診断におけるヨード染色法の有用性はよく知られているが, 刺激性の問題などのため全スクリーニング検査に実施するには困難な面もあった。近年通常光観察に比べ微小血管の視認性が向上した狭帯域内視鏡システム(NBI)が市販された。NBIでは癌部は遠景観察で褐色域として描出され, 通常観察よりも病変の視認性が向上している。今回我々は, 食道表在癌に対する, 通常内視鏡観察, 拡大観察を併用しないNBI遠景観察法とヨード染色法の比較検討を行った。
    食道癌ハイリスク症例55症例からルゴール不染部位123カ所の生検が施行された。うちNBI認識可能部位は58カ所であった。6症例7病変の扁平上皮癌が検出され, いずれもルゴール不染かつNBIで認識可能だった。癌の検出において両法を比較すると, 感度は同等かつ, NBIの方が特異度と陽性反応的中率がヨード染色法より優れていた。
  • 小島 孝雄, 濱口 真英, 加藤 隆弘, 佐藤 寛之, 横溝 千尋, 坂井 宏実, 春里 暁人, 高野 幸彦, 大洞 昭博, 奥田 順一, ...
    2008 年 46 巻 5 号 p. 558-566
    発行日: 2008年
    公開日: 2012/03/25
    ジャーナル フリー
    総合健診における癌と生活習慣, Metabolic syndrome(以下MS)との関連について横断調査を実施した。対象は, 同意が得られた12,716名(男7,789名, 女4,927名)。前向き追跡調査により, 受診後1年以内に癌と診断されたものを健診受診時担癌者とした。対象者の0.9%, 120名(男87名, 女33名)から癌が報告された。胃癌が33名(男27名, 女6名), 大腸癌が27名(男20名, 女7名)。MSは男の13.6%, 女の1.2%に認められた。胃癌はMS(+)で0.4%とMS(-)の0.3%と差を認めなかった(P=0.53)。大腸癌はMS(+)で0.5%とMS(-)の0.2%より多く認めた(P=0.027)。空腹時高血糖(IFG)(+)では, 胃癌0.7%, 大腸癌0.5%とIFG(-)の胃癌0.2%, 大腸癌0.2%より多く認めた(各々P=0.003, P=0.009)。MSの各因子の多変量解析では, 胃癌では, IFGのodds比は2.84(P=0.01)と有意であり, 大腸癌についても, IFGのodds比は2.58(P=0.037)と有意であった。胃癌, 大腸癌は, 喫煙, 飲酒, コーヒー, 運動の4つの生活習慣に有意な関連を認めなかった。MSは, 大腸癌において有意な危険因子であり, IFGは胃癌, 大腸癌の両者で有意な危険因子であった。
  • 玉山 隆章, 堺 泉, 田村 政紀
    2008 年 46 巻 5 号 p. 567-574
    発行日: 2008年
    公開日: 2012/03/25
    ジャーナル フリー
    当センターでは, 「総合健診」の一環として便潜血検査2日法による大腸がん検診を実施している。今回総合健診受診者における浸潤大腸癌の特徴を明らかにし, 便潜血検査の問題点を考察した。平成10年度から平成17年度の8年間に便潜血反応陽性から発見されたSM以深癌は115例(男81, 女34, 35~87歳, 平均58.1歳)であった。健診受診歴の内訳は, 初回健診受診者38例(33.0%), 2年以上健診未受診者16例(13.9%), 逐年健診受診者61例(53.0%)であった。逐年受診者61例中, 過去2年間の便潜血検査陰性は37例, 1回以上陽性は24例であった。逐年受診者にSE癌が3例存在したが, 過去2年間の便潜血反応定量値はカットオフ値を大きく下回っていた。精検受診率の増加に向けた健診施設の取り組みが急務であると同時に, 採便方法に問題のある可能性が示唆されたため, 受診者に対し的確な指導を行うことも重要である。
  • 潮 真也, 増田 英樹
    2008 年 46 巻 5 号 p. 575-580
    発行日: 2008年
    公開日: 2012/03/25
    ジャーナル フリー
    【はじめに】MRI拡散強調画像(DWI: Diffusion Weighted Image)は急性期脳梗塞の描出に用いられている撮影法である。これはMRIの生体内の水分子の拡散を画像化したもので, 近年悪性腫瘍のリンパ節の検索方法として注目されている。今回, 我々は直腸癌手術症例に対して術前DWIを施行し, 術前転移性リンパ節の診断法として有用であるか検討した。【対象・方法】2005年4月から2007年2月までの原発直腸癌手術症例27症例を対象とした。【結果】骨盤内リンパ節転移陽性例17例中DWIでは15例に異常信号像を認めた。DWIの術前診断的中率は83.3%であった。感度は88.2%であり, 特異度は90%であった。【結語】今回の研究では, 十分な感度, 特異度が得られた。CTと併用し, DWIによる質的診断を加味することは転移性リンパ節診断精度向上に有用であると思われた。
症例報告
  • 中島 寛隆, 長浜 隆司, 山本 栄篤, 吉田 諭史, 馬場 保昌, 吉田 操
    2008 年 46 巻 5 号 p. 581-586
    発行日: 2008年
    公開日: 2012/03/25
    ジャーナル フリー
    胃癌検診を契機に発見されたCowden病の2例を報告する。症例1は58歳の男性。顔面に多発する丘疹が見られ, 食道全域に密生する多発小隆起を認めた。症例2は53歳の男性。口腔内に乳頭腫様の小隆起が見られ, 食道には症例1と同様に密生する多発小隆起を認めた。PTEN遺伝子の検索をしたところ, 2例とも変異ありと判定され, Cowden病の診断が得られた。Cowden病には乳腺や甲状腺に悪性腫瘍を合併することも知られている。稀な疾患であるが, 特徴的な食道ポリーポーシスを認めた場合はCowden病を疑い, PTEN遺伝子や全身のmalignancy検索を勧めることが必要である。
附置研究会報告
地方会抄録
第46回日本消化器がん検診学会大会(JDDW 2008) 講演プログラム
会長講演
特別講演
教育講演
日本消化器がん検診学会 特別企画
シンポジウム17
シンポジウム23
シンポジウム25
シンポジウム27
シンポジウム28
シンポジウム30
シンポジウム31
パネルディスカッション4
パネルディスカッション8
パネルディスカッション10
パネルディスカッション11
パネルディスカッション17
パネルディスカッション19
パネルディスカッション20
パネルディスカッション23
ワークショップ10
ワークショップ11
ワークショップ14
ワークショップ16
ビデオシンポジウム2
ビデオシンポジウム3
ポスターセッション
第30回部会研究会総会プログラム
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