抄録
本学会の胃がんX線検診部門は, 精度管理体制の構築を終え, 活動を開始する段階にある。胃がん検診精度管理委員会の下部組織にX線部会を設置し, さらに全国規模で活動できるように本部会は支部X線部会, 評価委員会, 教育研修委員会で構成されている。医師と放射線技師が連携し, それぞれの役割を果たすことで精度管理は強化され, 確実に精度の向上を計ることができよう。今後の課題には, 1)撮影法では対策型検診と任意型検診の相互間に整合性のある撮影基準作り, 2)読影の基準ないし読影指針作りと読影医の育成, 3)資格検定の確立と有資格者ならびに有資格施設の拡大, 4)受診率の向上などが上げられる。NPO法人「日本消化器がん検診精度管理評価機構」との競合を避け, 連携を重視しながらこれらを克服する必要がある。