日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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原著
RPHA法のヘモグロビン検出可能濃度および保存安定性についての基礎的検討
結城 一仁浜崎 寛長谷川 精一和田 尋二
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キーワード: 便潜血検査, RPHA法, 採便容器
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2009 年 47 巻 3 号 p. 367-372

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抄録
ヘモグロビン添加疑似便を使用し, 実験室的にRPHA法によるヘモグロビンの検出可能濃度及び保存安定性に対する3種類の採便容器の影響を比較した。ヘモグロビン検出可能濃度は, ろ紙法が最も高く, ついでNEW-Stick法, ヘムチューブマニュアルの順であった。また, 各採便容器の検出可能濃度における保存安定性については, NEW-Stick法, ヘムチューブマニュアルともに2日目までは安定していたが, ろ紙法では安定性が劣る結果となった。
一方, メーカー表示の判定感度の濃度に調整した高濃度の疑似便では, 各採便容器の保存安定性の低下は観察されなかった。
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© 2009 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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