日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
当センターにおける胃集検デジタルラジオグラフィー読影システム導入の効果
加藤 勝章猪股 芳文島田 剛延渋谷 大助
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2009 年 47 巻 4 号 p. 436-443

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抄録
胃がん集団検診にDRを導入した場合の効果を検討する目的で, 当センターで胃集検間接X線検査にI.I.-DR装置を導入した平成18・19年度の検診成績を同年度のフイルム撮影群と比較した。平成18年度はDR受診者15,705人, 要精検率8.4%, がん発見率0.31%, 平成19年度はそれぞれ37,897人, 8.6%, 0.23%であり, 同時期のフイルム撮影群(平成18年度185,551人, 8.4%, 0.19%, 平成19年度157,061人, 8.2%, 0.21%)と同程度以上の成績を得た。さらに, DR撮影では早期癌例での病変描出率の向上や特異度に影響する確実判定例の増加がみられた。また, 読影医の負担については, DRモニター診断ではフイルム読影に比べて1.4倍程度の読影時間の増加に留まっていた。以上より, DR導入によって間接胃X線検査の診断精度の向上を実現できる可能性が示され, 胃がん集団検診においても今後さらにDR化を図っていく価値があると考えられた。
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© 2009 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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