抄録
平成5年から平成18年まで施行した延べ794,857名の大腸がん検診受診者を年齢階級別に受診動向, 大腸がん発見率を検討した。年齢階級別受診者数は60代, ついで50代が多かったが70代が増加傾向であった。80代も受診者数は少ないが増加していた。要精検率は年代とともに増加し, 60代4.9%, 70代6.3%, 80代8.4%であった。精検受診率は30代から50代に低く40%から52%, 60代から80代は60%から63%で高齢になっても低くなかった。発見大腸がんは60代に最も多く362名, 70代204名, 50代153名, 80代20名であったががん発見率は80代0.25%, 70代0.19%, 60代0.15%で高齢になるほど高かった。大腸がん罹患率, 人口動態, 大腸がん発見率などを考慮した受診対象者の設定も今後の検診に必要になると考えられた。