日本消化器がん検診学会雑誌
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経験
胃X線検診における技師1次読影の基準化への試み~カテゴリー分類読影支援ツールVer.1の作成と評価~
永井 信山田 泰司中村 俊一東 弘志藤永 明
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2009 年 47 巻 4 号 p. 450-462

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抄録
胃X線検診における読影所見記載方法は施設間あるいは個人間で統一されてはいない。読影において, 客観的な所見抽出と悪性度分類を行うことは, 検診の精度管理の上からも重要と考え読影の基準化への試みとして, カテゴリー分類読影支援ツールVer.1を作成した。
ツールの有効性評価では, 全体の一致率でツール使用前50.2%に対して, 使用後は60.6%と有意に上昇した。年代別の検討では経験年数の浅い技師ほど一致率の増加割合が高く, 経験値補正の効果も確認された。また, 初心者の学習ツールとしての利用も可能であると思われた。本ツールは段階的ツリー構造を基本としており, 所見内容に順次あてはめていくことで, 客観的な読影が可能である。また, 画像例を添付することで, 視覚的にも理解・判断しやすいものとなっている。今後は所見内容の見直しや細分化, 組織型などの情報も含めて総合的な読影支援ツールの完成を目指したい。
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© 2009 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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