日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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ISSN-L : 1880-7666
原著
大腸がんスクリーニングへ向けたCT colonography(CTC)の初期経験
満崎 克彦坂本 崇松田 勝彦福永 久美菅 守隆吉田 健一工藤 康一藤本 貴久多田 修治浦田 譲治
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2011 年 49 巻 1 号 p. 42-54

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抄録
64列マルチスライスCTによるCT colonography(以下CTC)の精度について検証した。全大腸内視鏡検査とCTCを同日に施行した208例275病変(大きさ2mm以上)を対象とし, 病変の大きさ, 肉眼型による検出能を検討した。大きさ別の感度は2mm:36.9%, 3mm:52.5%, 4mm:79.6%, 5mm:72.2%, 6mm以上:100.0%であった。6mm以上の病変の陽性反応的中度は76.5%であった。隆起型の感度は, Is(無茎性)60.0%, Isp(亜有茎性)100%, Ip(有茎性)100%で平均64.3%であった。表面型の感度はIIa(LSTを含む)40.0%で感度が低下した。大腸癌4例はすべてCTCにて検出可能であった。CTCによる治療対象となる6mm以上の病変の拾い上げは良好であり, CTCは大腸がんスクリーニングの一つのモダリティーとなり得ることが示唆された。
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© 2011 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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