日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
腹部超音波がん検診基準の有用性と問題点
中河原 浩史小川 眞広大山 恭平森山 光彦山崎 泰弘
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2013 年 51 巻 2 号 p. 243-249

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抄録
2011年, 本学会より腹部超音波検診の均質化を目指した腹部超音波がん検診基準が発表された。今回我々はこの基準の有用性と問題点を検討した。対象は任意型検診で要精検と判定された377病変とした。対象病変の保存画像を用いてカテゴリー分類を行い, その内訳について検討した。追跡可能病変ではカテゴリー分類と最終診断について検討した。結果はカテゴリー0:2病変(0.5%), カテゴリー2:105病変(27.9%), カテゴリー3:185病変(49.1%), カテゴリー4:85病変(22.5%)であった。追跡可能であった148病変(39.2%)には, カテゴリー2:50病変(33.8%)が含まれていたが悪性疾患はなかった。今回の検討で, がん検診基準はカテゴリー2に悪性疾患は認めず, 基準として問題ないものと考えられた。また, この基準を用いて的確に超音波所見を指摘し, カテゴリー2が増加することで要精検を減らせるため有用と考えられた。一方で, そのためには検査施行者の十分な教育とスキルアップが必要であると思われた。
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© 2013 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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