日本消化器がん検診学会雑誌
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症例報告
経鼻内視鏡下のNBI(Narrow─Band Imaging)観察が診断に有用であった表在食道癌の1例─経鼻内視鏡所見と拡大内視鏡所見の比較による考察─
辰巳 嘉英原田 明子松本 貴弘谷 知子西田 博川端 健二石原 立
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2013 年 51 巻 6 号 p. 686-694

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抄録

62歳男性が, 経鼻内視鏡にて上部消化管がん検診を受けた。白色光観察にて中部食道後壁に淡い発赤を伴う粘膜粗糙を認めた。NBI観察にて病変は比較的均一なbrownish areaとして認識された。口側に拡張したintra-epithelial papillary capillary loop(IPCL)がbrownish dotとして認められ, 表在食道癌(T1a-EP)を強く疑った。生検病理診断はhigh grade intraepithelial neoplasia(HGIN)であった。拡大内視鏡による精査では, 白色光観察にて50mm大の陥凹性病変として認識され, NBI観察にて拡張したIPCLが認められた。拡張したIPCLは, 肛門側では密集し口側では疎であった。IPCLのパターンは, 食道学会分類のtype B1で表在食道癌T1a-EP/LPMと診断された。上部食道に拡張したIPCLによるbrownish areaとして別の5mm大の陥凹性病変が認められた。IPCLのパターンは, 食道学会分類のtype AでHGINと診断された。両病変ともルゴール不染帯として認識された。中部食道ではESD, 上部食道ではEMRにて治療され, 内視鏡切除組織の病理診断は, 中部食道でSCC, 55×35mm/75×52mm, 0-IIc, pT1a-LPM, INFb, ly0, v0, pHM0, pVM0, 上部食道でHGIN, 5×3mm/21×14mm, 0-IIb, ly0, v0, pHM0, pVM0であった。

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© 2013 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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