日本消化器がん検診学会雑誌
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症例報告
リスク分類で乖離を認め遡及的検討が可能であったGISTの1例
山里 哲郎入口 陽介小田 丈二水谷 勝冨野 泰弘岸 大輔板橋 浩一中河原 亜希子藤田 直哉細井 董三山村 彰彦
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2014 年 52 巻 4 号 p. 455-461

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抄録
症例は54歳男性。胃X線検診にて穹隆部大弯に25mm大の表面平滑な隆起性病変を認め要精査となった。上部消化管内視鏡検査にて同部位に粘膜下腫瘍を認め, 表面平滑で陥凹等を伴わなかった。腹部CTでは同部位に28×18mm大の均一な低吸収域を認めGISTを疑ったが, 患者の希望もあり経過観察となった。3年後の胃X線検診にて同部位に35mm大の粘膜下腫瘍を指摘され要精査となった。内視鏡検査では中心に糜爛を複数有する粘膜下腫瘍を認めた。糜爛面からの生検にてGISTと診断された。EUSでは第4層に連続した比較的均一な低吸収域として描出された。腹部CTでは35×33mm大の均一で若干高吸収域な領域を認めた。腹腔鏡補助下胃局所切除術が施行され病理診断はGISTであった。しかしながら用いるリスク分類によって高リスクや低リスクとなり乖離を認め, 早急なリスク分類の統一が必要であると考えられた。
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© 2014 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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