症例は66歳男性, 人間ドック腹部超音波検査で胆嚢腫大, 胆泥を認めた。初回指摘であり, 日本消化器がん検診学会の腹部超音波がん検診基準の(カテゴリー3’ではなく), カテゴリー3と判定した。要精査としたが, 人間ドック受診翌日に発熱を訴え, 他院を受診, 胆管癌が疑われた。当院に紹介され, 精査の結果, 下部胆管癌と診断され, 手術となった。本症例は人間ドック受診時に黄疸を認めず, 肝機能検査はALT, γ-GTの上昇のみであった。腹部超音波検査での間接所見(初回指摘のため, カテゴリー3)から精査となった。カテゴリー3(初回指摘)および3’(精査で良性と判明)症例の全てを精査とすることは現実的ではないが, 初回指摘であるカテゴリー3症例は精査すべきと考えた。
抄録全体を表示