日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
Print ISSN : 1880-7666
ISSN-L : 1880-7666
原著
検診を目的とした大腸CT検査における多画面同時読影法の利点と欠点
平山 眞章高林 健藤井 亮爾皆川 武慶大岩 修太郎吉田 将大坂田 果穂高山 歳三岡川 泰庵原 秀之住吉 徹哉由崎 直人
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 56 巻 2 号 p. 130-138

詳細
抄録

大腸がん検診において, 大腸CT読影解析時間の短縮化は重要な課題である。近年その解析ソフトは進歩しており, フライスルー法のみならず, 展開像や多画面同時読影などの読影時間を短縮する試みが行われている。今回, 同一症例に対し従来のフライスルー読影法と多画面同時読影法による大腸CT解析を行い, その結果を比較検討した。対象は53例で, 前処置として全例に腸液を標識し, 大腸CTデータをフライスルー法と多画面同時読影法にて読影した。読影時間の検討では多画面同時読影法はフライスルー法に比し有意に短縮されていた。しかし, レポート作成を含めた総読影時間では有意差を認めなかった。また多画面同時読影法では, 1症例で見落としを認めた。大腸CTにおいて多画面同時読影法では短時間で読影することが可能となると考えられる。反面, 一度に多画面を認識することは難しく習熟が必要と考えられ, フライスルー法との使い分けが重要と考えられた。

著者関連情報
© 2018 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
前の記事 次の記事
feedback
Top