日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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ISSN-L : 1880-7666
56 巻 , 2 号
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巻頭言
会長講演
原著
  • 望月 暁, 山道 信毅, 竹内 千尋, 平野 千賀也, 和田 亮一, 一瀬 雅夫, 光島 徹
    2018 年 56 巻 2 号 p. 110-119
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/03/17
    ジャーナル フリー
    血液検査による胃がんリスク診断(ABC分類)が注目されている。健常成人833人の同一血清を用いて, 抗Helicobacter pylori(Hp)抗体, ペプシノゲンI・IIを1)「Eプレート栄研H.ピロリ抗体II」と「LZテスト栄研ペプシノゲン」(E-plate法), 2)「LタイプワコーH.ピロリ抗体・J」と「LTオートワコーペプシノゲン」(Wako Ltx法), 3)「スフィアライトH.ピロリ抗体・J」と「スフィアライトペプシノゲン」(Wako CLEIA法)にて測定比較した結果, Hp陽性・陰性一致率は90%を超えていた(κ>0.85)。萎縮性胃炎例ではE-plate法, Wako Ltx法, Wako CLEIA法の抗体偽陰性率は10.9%, 3.6%, 4.5%, 偽A群率は7.2%, 3.2%, 2.7%であり, 統計学的有意差をもって, Wako Ltx法, Wako CLEIA法の臨床的有用性が示された(p<0.01)。
  • 馬嶋 健一郎, 藤原 正則, 和田 亮一, 村木 洋介, 光島 徹
    2018 年 56 巻 2 号 p. 120-129
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/03/17
    ジャーナル フリー
    便潜血検査(fecal occult blood test:FOBT)陽性者に施行した大腸CT検査の診断精度を全大腸内視鏡検査を標準として検証した。当施設の任意型検診において, FOBT陽性者に対し同日に大腸CT検査と全大腸内視鏡検査を施行した120名を対象とした。前処置法は3%となるようにガストログラフイン®を混合したニフレック®液を使用した。大腸CT検査における患者ごとの感度, 特異度は, 6mm以上の病変で感度85.7%(30/35), 特異度95.3%(81/85), 10mm以上の病変で感度100%(17/17), 特異度98.1%(101/103)であった。FOBT陽性者に対する精密検査として大腸CT検査の精度は良好であり, 精検法となり得ると考えられる。
  • 平山 眞章, 高林 健, 藤井 亮爾, 皆川 武慶, 大岩 修太郎, 吉田 将大, 坂田 果穂, 高山 歳三, 岡川 泰, 庵原 秀之, 住 ...
    2018 年 56 巻 2 号 p. 130-138
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/03/17
    ジャーナル フリー
    大腸がん検診において, 大腸CT読影解析時間の短縮化は重要な課題である。近年その解析ソフトは進歩しており, フライスルー法のみならず, 展開像や多画面同時読影などの読影時間を短縮する試みが行われている。今回, 同一症例に対し従来のフライスルー読影法と多画面同時読影法による大腸CT解析を行い, その結果を比較検討した。対象は53例で, 前処置として全例に腸液を標識し, 大腸CTデータをフライスルー法と多画面同時読影法にて読影した。読影時間の検討では多画面同時読影法はフライスルー法に比し有意に短縮されていた。しかし, レポート作成を含めた総読影時間では有意差を認めなかった。また多画面同時読影法では, 1症例で見落としを認めた。大腸CTにおいて多画面同時読影法では短時間で読影することが可能となると考えられる。反面, 一度に多画面を認識することは難しく習熟が必要と考えられ, フライスルー法との使い分けが重要と考えられた。
症例報告
  • 河端 秀明, 猪上 尚徳, 川勝 雪乃, 岡崎 裕二, 人見 美鈴, 本井 重博, 榎 泰之, 南川 哲寛
    2018 年 56 巻 2 号 p. 139-144
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/03/17
    ジャーナル フリー
    60歳代, 男性。癌の既往歴・家族歴はない。自覚症状はなく, 2017年2月人間ドックの便潜血検査免疫法で陽性であったため当科を受診した。下部消化管内視鏡検査で下行結腸に5mm程度の淡い発赤を伴う不整形の軽度陥凹性病変を認め, 内視鏡的に粘膜内に限局する高分化型腺癌と診断した。内視鏡的治療の適応と判断し, 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行し, 経過は良好であった。病理診断は, typeIIc, 5×5mm, tubular adenocarcinoma, very well differentiated(tub1), pTis(M), ly0, v0, VM0, HM0であり, 治癒切除と判定した。術後6ヶ月再発なく経過している。検診での便潜血検査が唯一の診断契機となり, IIc型早期大腸癌を内視鏡的に治癒切除しえた貴重な症例と考え, 報告する。
地方会抄録
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